プロローグ(震災時の出来事)



普段はまだ寝ている時間です。この日に限ってなぜか地震の前から目覚めてました。

ゴー!という大きな地響きが聞こえたかと思うと大きく揺れだしました。私は揺れる前の光や縦揺れというのには気づきませんでした。

何も出来ず、かがんでいるだけです。よく火を消せと聞きますが、揺れの最中に行う余裕はありません。立ち上がることすら出来ません。

揺れている最中に停電が起こり部屋中真っ暗になり、タンスなどが倒れてきます。しかし、倒れた音は聞こえません。地響きの方が大きいからです。

揺れが収まり家族の無事を確認し、懐中電灯で家の中を見て回ります。
タンスや冷蔵庫など、ありとあらゆる物が倒れた以外に窓ガラスの割れ、玄関部分の倒壊が判りました。

結果、夜明けと共に割れた窓ガラスを避けて窓から家を出よう。ということになりました。靴が履けない状況では割れたガラスの上を歩くのは危険ですから。ちなみに玄関とこの窓以外はすべて鉄格子があり家からは出れませんでした。

夜明けまで携帯ラジオを聴いていました。「すごいことになってます」なにがすごいのかまったく判りません。しかし、音が無いのも寂しいので付けてました。

とりあえず、勤め先の会社に電話し宿直の者に安否と休む旨を伝えました。
(電話が使える理由については必要なものを参照して下さい)

夜明けと共に家の外に出てみると、大きく傾いた崩れかけの我が家と沢山の煙が見えました。ここからが生きる為の生活の始まりです。


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